コルクについて

太郎太郎

コルクについて解説するよ!

分布

コルクは、コルク樫(コルクガシ)の皮を剥いだもので、コルク樫は、地中海沿岸部のポルトガル、スペイン、フランス、イタリア、モロッコ、アルジェリア、チュニジアの7か国のみに生育しています。

そのうち、ポルトガルが森林を約33%占めていて、生産は約54%、製品に至っては約75%占めています。

海抜100~300メートルの土地で年間降雨量が400~800ミリメートル、太平洋からの風を受けて気温が5℃を下回ることがなく、窒素とリン、PH値が5~6のカリウムを含む土壌がコルク樫にとって最も適した生育環境といえます。

 

成分

何百もの細胞でできています。これが遮音・断熱・緩衝材の働きをします。

その主成分は、スベリン(弾力性を引き出す細胞壁)45%、リグニン(結合化合物)27%、多糖(コルクの触感の決め手となる成分)12%、タンニン(色を決定するポリフェノール化合物)6%、セロイド(コルクの防水性を確保する疎水性化合物)5%、ミネラルウォーター・グリセリン・その他 5%となっています。

特徴

弾力性・断熱性・防水の効果があるコルクは、1本の樹から平均16回あまりの樹皮を採取することができます。

9年ごとに採取が行われ、1回目の採取を「バージンコルク」といい表面に凹凸があり形があまりよくないので加工材には向きません。なので着生植物の植木として利用されます。

2回目の採取を「再生コルク」といい、バージンコルクよりは形はいいが、ワインの栓として利用できるほどよくないのですべて粉砕してフローリングなどの加工材として利用されます。

3回目の採取を「アマディアコルク」といい、いよいよワインのコルク栓としてくり抜かれます。残った材料は粉砕され接着剤で固めてコルク板になり、コルクマットなどさまざまな製品に加工されます。

粉砕されたコルクは、大粒のものと小粒のものとに分けられます。

寿命

コルク樫の寿命は、おおよそ150年~200年だといわれています。

コルク樫の幹が70cm、木の高さが120cmまで成長して初めてコルクの樹皮が採取することができます。

用途

コルク樫の果実(どんぐり)は、家畜の飼料や食用の油の原料として利用され、木の葉は飼料や天然肥料として利用されます。

コルクの主な加工製品としては、ワインやシャンパンの栓・コースター・ボード・バトミントンのシャトル・野球の硬球の芯・釣りのロッドのグリップ・宇宙船の断熱材・コルクマットなどその他さまざまなものに加工されています。

まとめ

コルク樫は、地中海沿岸地域のみ生育して、寿命は150~200年くらいだといわれています。その間、皮を剥いでも再生が繰り返されるので、とてもエコな樹木です。

コルクは、遮音・防水・断熱・弾力性などさまざまな効果があるので、さまざまな物に加工されて人々の生活に役たっています。

 

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